• トップページ
  • ペットの病気
  • 獣医師選びのポイント
  • ペット保険
  • 動物病院検索
  • 年齢換算表
 
動物病院 > ペットの病気 > 心・神経

ペットの病気

心・神経

てんかん発作(てんかんほっさ)

概要 てんかん発作は、足や顔面、全身の痙攣(けいれん)などの症状が発作としてあらわれる病気です。
原因 【犬のてんかん発作】
てんかんは、脳を形成している神経細胞に異常が起こることにより発症します。脳腫瘍や、犬ジステンバーなどの脳やそのほかの病気が引き金となって発症する場合と、原因不明で発症する場合があります。

【猫のてんかん発作】
先天的なものと脳の病気などによって発症する場合があります。
症状 てんかん発作を起こす
痙攣を起こす
意識がなくなる
失禁する
治療法 てんかん発症の原因となる病気がわかっている場合は、その病気の治療を行い、原因を取り除きます。原因不明で発症する場合は、抗てんかん薬を用います。原因を明確にするために、発症した際の状況や病歴を詳しく把握しておくことが大切です。また、抗てんかん薬は副作用に十分注意が必要で、飼い主は予後の経過をしっかり観察することが必要です。

毛球症(もうきゅうしょう)

概要 毛球症は、胃や腸などの消化器官内に毛玉ができる病気です。
原因 毛球症は、毛づくろいをする際、なめて舌についた毛を飲み込み、吐き出せなくなって、消化器官内にたまることが原因で発症します。
症状 食欲減退
嘔吐
便秘になる
治療法 毛球除去剤をなめさせて、胃腸の中の毛玉を排出させます。

強迫性神経症(きょうはくせいしんけいしょう)

概要 ストレスにさらされ続けることで起こり、心の病です。
原因 はっきりとした原因がわかっていません。が、本来持つ性質が飼育環境の変化により抑圧されたことが、発症に関係しているのではないかと推測されています。
症状 自分の尻尾を追い続ける
自分の尻尾に咬みつく
足の裏やつめをなめ続ける
治療法 精神安定剤を処方する場合もあります。

分離不安症(ぶんりふあんしょう)

概要 飼い主への依存度が高くなり、留守番中に鳴き続けたりする心の病です。
原因 分離不安症の原因は、飼い主が「いつも放し飼いにする」「必要以上に接触を行う」など、多くが飼い主の育てかたの間違いによるものです。
症状 独りになると次の様な症状をあらわします。
破壊行動
トイレ以外で排泄を行う
過剰にほえる
治療法 犬にクロミカルム、塩酸クロムプラミンなどの治療薬を投与します。

水頭症(すいとうしょう)

概要 水頭症は、脳脊髄液が異常に分泌され、脳圧が高くなることで発症します。痙攣(けいれん)などのショック状態を引き起こします。
原因 【犬の水痘症】
脳の内部にある脳室に大量の脳脊髄液がたまると、脳室が拡張して脳神経が圧迫されます。脳脊髄液がたまるのは、多くの場合、遺伝的要因が考えられます。

【猫の水痘症】
先天性の場合、胎児期に何らかの損傷が脳に起こるケースや遺伝的要因が考えられます。後天性の場合はウィルスによる感染症や何らかの外傷によるものが考えられますが、犬に比べたら発生率は低いです。
症状 頭が腫れる
元気がない
痙攣を起こす
てんかん発作を起こす
ショック状態になる
治療法 水頭症の治療は、脳脊髄液の量を減らし、脳圧を下げるためにステロイド剤や利尿剤を投与する薬物療法を行います。重度の場合、外科的手術をおこなう場合があります。

変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)

概要 5頭中1頭の割合で発症する病気で完全な治療法がありません。
高齢犬に多く見られる病気です。
原因 脊椎が変形して脊椎を圧迫し運動障害などがおこります。
症状 動くのを嫌がる
歩き方がおかしくなる
治療法 痛み止めを使用したり、レーザー治療を行います。

熱中症(ねっちゅうしょう)

概要 熱中症(熱射病、日射病)は、暑さが厳しい日に、直射日光を長時間浴び続けたり、換気の不十分な室内や車内などで留守番させたときに発生する病気です。発症すると、急激な体温の上昇(40℃以上)や呼吸困難、大量のよだれなどの症状がみられ、ひどい場合には命に関わることもあります。
原因 熱中症は、暑い日にエアコンをつけていない部屋や車内で長く留守番させたり、直射日光を長時間浴び続けたり、日中に照り返しの強い舗装道路を散歩させることが原因で起こります。また、狭いゲージにいれられたストレスなどにより、誘発されることもあります。シーズー、パグ、ブルドッグ、チンなどの鼻の短い短頭種の犬や、肥満(太り気味)の犬や、心臓病のある犬は、暑さに弱く、熱中症になりやすい傾向があります。
症状 熱がある
呼吸が荒い
よだれをたらす
吐く
下痢をする
脱水症状
チアノーゼ
ショック状態を起こす
治療法 ただちに体温を下げることが重要です。冷水をたくさん飲ませる、冷水でぬらしたタオルを体にかぶせる、クールマットを敷くなどして、急いで体温を下げるようにします。体温に異常があり続ける場合は、内科的治療を行う場合もあります。